沖縄にも地下の世界が存在する。それが国内最大級の面積をほこる「鍾乳洞」。
別名「玉泉洞(ぎょくせんどう)」。
自然が創り上げた神秘的な世界はあなたの想像を超えるものばかり。
年間来場者数200万人以上と沖縄でも王道の人気スポットです。
洞窟内は
「初恋広場」
「龍神の池」
「地煙の滝」
「青の泉」
「みがわり観音」
「黄金の盃」
「絞り幕」
「白銀のオーロラ」
といった様々なテーマがあり、進むごとに風景も雰囲気も変わってきます。
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入場料金 | |||
大人 | 小人 | 団体 | |
フリーパス(玉泉洞・王国村・ハブ博物公園) | 1,650円 | 830円 | 大人1,440円 小人720円 |
玉泉洞&王国村 | 1,240円 | 620円 | 大人1,030 小人520 |
中へ入ると地上とは一変。明るい世界から急に薄暗い世界へ。
間接照明の効いたほのかな明かりだけがたよりだ。
入り口は狭いのに中へ入ると巨大な地下空間(東洋一洞)が広がっている。
想像以上に広いのでビックリ。
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つらら石
天井から迫るギザギザの正体は「つらら」。これが洞窟内全体を覆っている。
今にも落ちてきそうでちょっと怖い。
左の手すりに注目。つららは大きくなるとああやって何でも飲み込んでしまう。
まるで巨人の腕。何百年という気の遠くなる年月をかけここまで成長する。
通路
通路は幅も広く手すりも設置されているので安心安全。
歩くスピードの遅い人がいても追い越しができるので、渋滞する事もありません。
ゆっくり写真撮影を楽しみながらマイペースでOK!
※場所によっては狭い所もあります。
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ここは高台から洞窟全体を見下ろせる見晴らしの良いところ。
色の変わるライトが広範囲に照射されているので、幻想的でながいしたくなる空間。
ちょうど写真撮影にも適しているので、ご自由にお使い下さい。
自撮り棒が大活躍です。
アドレナリンも上がってきた♪
通路には時折・・
大きな「つらら」が行く手を遮る。よけて進みましょう。
場所によっては・・
人工的に削ってある所もあります。
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つららの「中身」
つらら(鍾乳石)は「雨水」と「石灰岩」の塊。
地表に降りそそいた雨は地下へと浸透し、石灰岩を溶かしながら滴り落ちるのでこのような塊を形成する。
本来の鍾乳石は真っ白ですが、時間がたつと表面が段々と肌色に変わってきます。
よく見ると中心地は真っ白ですよね。
化石の広場
ここは天井の高い広い空間。
「鳥類」
「魚類」
「サメ」
「クジラ」
「ヘビ類」
「ネズミ類」
「リュウキュウジカ」
「リュウキュウヤマガメ」
といった化石が出土しました。
なぜ洞窟で化石が出て来るの?
当時は洞窟のほとんどが海水に浸かっていたから。
魚の住み家→環境の変化により水位が下がる→そこに地上の生き物達が住むようになる。・・結果「海の生き物」と「地上の生き物」の化石両方が出てくるというわけ。
地煙の滝
この辺りまで来ると何やら「ザァー」っと水が勢い良く流れ落ちる音が聞こえてきます。
そう・・何と洞窟内には川が流れているのだ!
地上に雨が降ると・・
①「地面に雨水が浸透」
↓
②「石灰岩の小さな割れ目からさらに地下へと流れる」
↓
③「それがやがて同じ場所に合流・帰結」
↓
④「川となってここを通る」
という構造なんですね。
実は沖縄という島国はサンゴ岩から成り立っているので、ゲリラ豪雨(短時間にものすごい雨の量)が降っても地下水を通ってうまく海へ排出されます。
なので大規模な洪水・川の氾濫・濁流といった自然災害は起こりません。
青の泉
ここら一帯は段畑(だんばた)のようになっており、上から下へ階段みたいに伸びています。
最上部から溢れた水は下へ下へとゆっくり流れ落ちていく仕組み。
透明度の高い水たまりはグリーン色にライトアップされているので、幻想的で綺麗。
パワースポットと呼ぶのならまさにこの光景ではないでしょうか。
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リムストーンダム
リムストーンダムの一番面積が広い所は外周31m、高さ2、5mと巨大。
青色は全て水たまりです。
黄金の盃
ここは「リムストーンダム」の最下部にあたる所。
厚みと高さのある石灰岩が目を引きます。
リムストーンダムの表面
スベスベではなくザラザラ。
上から流れ落ちる石灰水は水の中で石灰岩を作るので、厚さが少しづつ少しづつ増してくる。
銀柱
地面からたけのこのように無数に姿を見せる鍾乳石は「石筍(せきじゅん)」。
天井から滴り落ちる1滴1滴の雫(しずく)によって、このように成長する。
「つらら」と「石筍」が繋がると「石柱(せきちゅう)」と呼びます。
東屋(あずまや)
さあ 中間地点にやってきた。
赤瓦の東屋がありますが湿気だらのベトベト空間ではとても休む気になれない。
沖縄の珍獣シーサー見つけた?
絞り幕
この範囲は滴る石灰水の量が多いので、このような形になる。
他とは大きさが桁違い。
他にもこんな「鍾乳石」が見られる
「カーテン」
「ストロー」
「ベーコン」
「ケイブボール」
「ヘリクタイト」
「ケイブパール」
「ケイブバブル」
「マイクログール」
「フローストーン」
「石筍とカルサイト」
「泥筍(でいじゅん)」
「石筍(せきじゅん)」
などなど。
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中には一般公開されていないエリアでしか見られないものもあります。
壺(つぼ)
何でもない壺がこの洞窟の中におくと湿気・滴り落ちる雫(しずく)にあたりやがては鍾乳石に覆われます。
この壺は2010年から置かれたもの。
果たしてこれから先一体どんな姿・形になるのか楽しみですね。
この近くには「古酒蔵」を保管している部屋がありますが一般人は立入禁止。
エスカレーター
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出口は玉泉洞の入り口で撮影した写真がプリントアウトされているので、有料で購入する事もできます。
洞窟内に生息する「生き物」
「モクズガニ」
「ヨシノボリ」
「オオウナギ」
「ナイルテラピア」
「オオクチユゴイ」
「コンジンテナガエビ」
「クロイワトカゲモドキ」
「リュウキュウトウギョ」
「オキナワコキクガシラコウモリ」
など。
これらは暗闇の洞窟で生活しているので、目は退化しているものがほとんど。
その代わり他の器官が異様に発達しているので、真っ暗な世界でも困ることはありません。外敵が少ない事からどれも寿命は長い。
硬貨の材料となる銅・アルミは自然にもそこに住む生き物達にとっても良くありません。環境を壊さないで下さい。
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写真集
洞窟内は決してワーワー騒ぐ所ではありません。
他の人も一緒に見ているという公共意識を持ち雰囲気を壊さないよう楽しみましょう。
どんな格好して行けばいいの?
半袖・半ズボンといったラフな格好でOK。
足元はサンダルよりも滑りにくい靴がいいでしょう。
ちょっと肌寒いですがゴールにつく頃にはベトベトするので、フェイスタオルでも持っているとなお良い。
感想
洞窟の世界はどうでしたか?
まさかこんな所に地下の世界が広がっていたなんて想像もできなかったでしょう。
ここは本来、陽の光が全く当たらない完全真っ黒な世界・・
静かでジメジメとした独特の空気があります。
ギザギザの天井が今にも迫ってくる様子は迫力満点。
ライトアップも至る所に施されているので、じっくり観察しながら進めます。
次はどんな景色が待ち受けているんだ!?と好奇心も最高潮。
首元に水滴が落ちると「ファっ!?」と声を出して驚きますが、それもここならでは醍醐味。
長い年月をかけて自然が創りあげた奇跡の玉泉洞は、大人も子供も一緒に楽しめるアドベンチャー空間となっているので、ぜひ訪れて見て下さい。
洞窟内を流れるBGMは人間の脳をリラックスさせる「ヒーリング効果」の高いものが使われています。
雰囲気と一緒に感情移入できる所が良いですね。薄暗い空間は人を不安にさせますが、表情が読まれないことで逆に「安心感」もいだきます。この機会に試して見て下さい。
口コミでは・・
「洞窟内の平均気温は21℃なので、冬は暖かく夏は涼しい」、「絶対に行くべき沖縄の観光スポット」、「探検気分が味わえるので、子連れファミリーにオススメ」、「1人旅でも楽しめる」と高評価。
いい所
- 自然を堪能できる。
- 洞窟内は天候・天気に左右されない。雨の日でも観光雑誌で見かける素晴らしい景色がいつでも見られる。
残念な所
- 写真撮影が難しい。大抵は白飛びするか真っ暗。
イベント
- 7月下旬~8月31日
「南の島の洞くつ探検ツアー」 - 11~3月下旬
「玉泉洞ファンタジア(イルミネーション)」
- おきなわワールドの中に「玉泉洞」があります。
- 玉泉洞の読み方→(ぎょくせんどう)。
- 玉泉洞は国の「天然記念物」に指定されています。
- ペット・犬と一緒に入場は出来ません。
- 観光バスの定番コースにもなっているので、ツアー客といった団体さんがドッと入ってくる事もあります。
- 混雑状況
ゴールデンウィークは混雑しますが、午後からは落ち着きます。 - バリアフリー
未対応。階段のアップダウンがあるので、車イス・ベビーカーの人は入場できません。床が濡れているので妊婦さん、赤ちゃんもオススメしない。
名称 | 玉泉洞 (ぎょくせんどう) |
営業時間 | 09:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
所要時間 | 1時間 |
入場料金 | 有料 |